晴空便り

エッセイスト・生け花アーティスト・末富晶の晴れた空へつながるブログ

紙ヒコーキにのって

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はじめての本の出版から10日ほど経ちました。

 

 

 

seikuudayori.hatenablog.com

 

 

本に関係する懐かしい人との再会やあれやこれやで怒濤のように流れた一週間ののちの、ふいの静けさの中にいます。

 

ここからずーっと続くのか、あるいは単に台風の目なのか。

 

よくわかりませんが、ありがたい。

 

やっぱりいつもと違った状況、初めての体験で知らないうちにちょっと心身疲労していました。

 

 

「いつもと違う状況である」

というのは、十中八九単なる私の思い込みと言っていいのですが

なにかやっぱりどうしても緊張が入り、身体も考えもカタくなってしまっていた(まだ続いているかも)実感があります。

 

私はどうも、

「いつもやわらかな心と身体で存在すること」

を理想というか望みとしているところがあり、

 

だから昔から極力ややこしいこととか普段とは違う行いは避けがちなのですが

こうした誰の目にも明らかな大きなチャレンジとなると、

やはりそうも言っていられない…。

 

多少かたくなるのも、許そう。しょうがない。

と、自分に妥協しながらのここ2〜3日ほどだったのです。

 

カタい緊張は、やはり好きではない居心地の悪いものだけれど、

「いたしかたなし」

とそこに身を置いてみれば、案外どこかの段階でふっと敵から味方に転じてくれもする。

「いつもの自分」じゃない自分を経て、また「いつもの自分」にかえってきた時、

前の自分よりそのぶん何か、大きくなっていればいいなぁと。

今はそんな、希望的観測中です。

 

 

こんなにかたくなっている最中だというのに。

 

久しぶりに会った友に、

 

「あなたは紙ヒコーキに乗っている」

 

と表現してもらいました。

 

 

世の中を渡る際に使用しているもの、として、

それはもちろん、たとえ話としての「乗り物」ということなのですが

 

スポーツカーの自分を誇りにしている人が多い環境で

車の速さを競っている場合、

ダンプカーや普通車がいることなど忘れている場合があるよね、

という話から、

「世の中には馬に乗っている人もいるのにね」

と私が言ったのに、

 

「それはあなたのこと?
いや、
あなたが乗ってるのは紙ヒコーキだ」

 

と返ってきたのでした。

 

「実に軽々と、飛んでいらっしゃる」と。

 

現実的には数秒も待たずに地に落ちる紙ヒコーキで、

 

どんな魔法の力が働いてか、

ずっと続けて、飛んでいる。

 

 

その表現をどう捉えるかは多分人によってだいぶ違ってくるだろうと思えるけれど、

 

私はなぜか、そう言ってもらえたことが嬉しく、

長年自分のことを見ていてくれる人がそう表現してくれたことに、

感謝の気持ちさえ抱いたのでした。

 

 

 

不登校でも大丈夫」

おかげさまで、たくさんの方々に読んでいただいているようです。

岩波書店のページに紹介していただいていたので、ここにもリンクを張っておきますね。

最初の何ページかを”立ち読み”できるとのこと。

もしよろしければ、どうぞご覧ください。

www.iwanami.co.jp

 

 

秋の虫の声も、耳にする季節となってきました。

 

 

みなさまどうぞそれぞれに

素敵な日々をお過ごしください。

 

 

 

    末富 晶

 

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