晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

あの頃の私へ

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 <生け花(フリージア・ハラン) 末富晶 2017年2月>

 

 

34才になりました。

 

 

人に説明できる名を持つような何者にもなっていないのにおかしな話かもしれませんが、

ごく純粋に、「よくぞここまで」という思いがします。

 

普段、あまりそういうことはないのですが

この間改めて不登校児時代のことを人に伝えるための文章を考えていて、ふいにボロボロ泣けてきました。

 

辛かった過去を思い出した…というのとはちょっと違います。

 

あの頃はあの頃で、思い悩むことももちろんあったし常に未来が希望に満ちあふれていたわけでもありませんが、逆に言えば幸運にはしゃぐこともあったし常に未来を悲観していたわけでもないのです。

 

気持ちの揺れはシーソーのように、あっちに行ったりこっちに行ったり。

 

ただそうして大きな波に揺られながら、心の奥底のどこかに

「こうなったらいいな」という未来の姿への希望と、

「こうなったらどうしよう」という未来の姿への不安が同時に存在していました。

 

今の私はたぶん、そのどちらとも似ても似つかない姿をしていると思います。

 

でも、

私は今、そのことが嬉しい。

 

あの頃の自分が知らなかった私になっていることが、静かに嬉しい。

 

あの時、10才にして学校に行かなくなり、世間のルールから外れてしまったと感じていた私は、心の底から自分の選択に全肯定してくれる人を探していたけれど。

 

求めていたその相手は、実は未来の自分だったのだ、と、そんな気がして泣けたのかもしれません。

 

私は大人の私から、「あなたはそれでいい」と言われたかった。

 

 

そして今、世間から見た自分ではなく、自分から見た自分の「私」として、あの頃の私にはっきりとそう言ってあげられる。

私にとっては今、それは本当に嬉しいことなのです。

 

 

 

ここからまた、新しい一年。

想像の未来の枠を、ひらりと明るく越えていけますように。

 

 

 

 

   末富晶

 

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