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晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

明るい火を、灯せる人に

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 (「灯り」2013年華道壮風会神戸展出展作品・ギャラリー島田)

 

 

秋晴れの気持ちよい日が続きます。

 

ブログを書かない間にも、裸足で山に登ったり、着物の着付けを特訓したり、植物園で珍しいバオバブの花を見たりと色んなことがありました。

 

 

楽しいことで燃やした火を 

過去へ過去へと置いてきた

 

来た道は今灯り 

暗い夜の真ん中で 

ひっそりと白く浮かび上がる

 

 

これは何年か前の展示会に出展した作品に使った詩の一部ですが、まさにそんな心境です。

 

 

だんだんと、世界が暗くなるにつれ、灯りのともる場所もはっきりとしてきている。

 

そこに集まり、身を温めることも時には必要だけれど。

 

ここにこうして生まれたからには、出来れば、明かりを分けてもらうだけにとどまらず、自ら灯せる人になりたいなと思うのです。

 

 

そのために必要なこととは、何だろう。

 

 

はっきりとした言葉が見つけられないけれど、それはなにか、「勇気」とか「決心」とか、もう少し強い言い方だと「覚悟」とかいうものなのかもしれない。

 

 

一つの人生の中で、誰もがもし、「成長」という経験をしているのなら。

 

どこかの時点できっと、もう悠長なことは言っていられない、心を決めるしかない、という段階がやって来る。

 

それはたぶん、新たな自分への脱皮の時期で。

 

 

覚悟を決めて開いた扉の先には、またきっと、思いもよらない広い世界が広がっている。

 

学校をやめた先に、想像もできない素晴らしい未来が待っていてくれたように。

 

 

事前に知らせておいてもらって、良さそうだったら、開けてみようかな。とか。

 

残念ながら…いえ、幸運にも、そんなことは出来ないようになっているのですね。

 

 

私たちはいつも、探しているものの正体を知らない。

 

見つけられるほどに成長していなければ、それを事前に知ることも出来ない。

 

「そんなものがあったとは、そんな世界があったとは、今まで思いもしなかった」

 

そういうものでなければきっと、本物ではないのでしょう。

 

 

明るい火を灯せる人になって。

 

その先にある、今まで全く知らなかった世界に。

 

そろそろとでも、そわそわとでも、足を踏み入れていけるように。

 

 

そんなことをあれこれ、つらつらと考える日々です。

 

 

 

   末富晶

 

<晴空便りホームページ>

seikuudayori.wixsite.com