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晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

私の不登校記~その11~

 

<困難という名の味方>

 

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先日写真の整理をしていて、ちょうど不登校児となってすぐ、11才頃の自分の顔をじっくりと眺める機会がありました。

 

実は、驚くほど表情が薄いのです。

 

無表情とまでは言いませんが、楽しいシーンの写真の中でも笑おうとして笑えていないような硬い表情をしているのが印象的でした。

 

何度か書いているように、この頃の私は本当に色々な不安を抱えて過ごしていたのだなと改めて思います。

 

 

「学校」という場所から逃れた先に、「自分の中にある不安」という大きな存在が待っている・・・。

不登校について、困難から逃れて楽をしようとしているのだろうという考えもあるようですが、学校に行かなくなることは決してただ漫然と怠けることと同意ではないのだとこの写真を見るとよく分かります。

 

 

むしろ、困難は深まるかもしれません。

 

誰かの敷いてくれたレールから外れ、野原を歩きだしたなら、その後起こることに対してはすべて自分で責任を持たなければならず、そのためには否が応でも自分と向き合いながら過ごすことになります。

 

苦労していたのだな、と、まるで他人事のように今思えるのは、その「重い困難」だったはずの日々が今ではすっかり自分を支える「心強い味方」になってくれているからに他なりません。

 

少年漫画の1ページのように、心を尽くして向き合えば「敵」はやがて「味方」に転じることもあるのだと。

今は宝物に思える時間を写した写真を前に、そんな風に思うのです。

 

 

   末富晶

 

 

高島市社会福祉協議会広報「しふくのふくし」NO.59より

 

♪私の不登校記その1はこちら

 

 

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