晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

私の不登校記~その10~

 

<おっちゃん先生とコーヒー> 

 

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不登校をして良かったと思えることの一つに、何よりもそうしなければ関わりを持つことがなかっただろう人たちとの出会いがあります。

 

もちろん学校へ行っていればまた違った出会いがあったのだろうと思いますが、行っていなければ行っていないなりに未知の時間の中で別の出会いが待っていてくれるものなのです。

 

「学校に行きたくないという気持ちを尊重したい」

と言ってくれた小学6年生の時の担任の先生は、学校の先生でありながら、そうした学校に行っていたら縁はなかっただろうなと思える人の一人です。

 

ヒゲを生やしたこのおっちゃんの先生は、私の担任となってから度々我が家を訪れてくれるようになりました。

そのうち、一度来ればコーヒー片手に数時間は色んな話をするというスタイルが定着し、それは結局その後何年も続くこととなったのです。

 

学校の外で会うからでしょうか。

私は先生のことを先生というよりも一人の人間だと思って話をしていたし、先生も私のことを生徒というよりも一人の12才の人だと思って向き合ってくれていたようでした。

 

目の前の相手を肩書きや見た目のあれこれを外して「一人の人間だ」と思って向き合う時、そこには心地よいまっすぐなやり取りが生まれるような気がします。

 

 

おっちゃん先生と少女が真剣に向かい合ってどんな話をしていたのか。過去に戻れるならそばでもう一度聞いてみたいものです。

 

 

   末富晶

 

~あとがきのようなもの~

話の内容は多岐にわたり、しかも簡単なものではないことが多かったと記憶しています。
残念ながらもう細部まで思い出すことはできないけれど、歴史・政治・植物・文化などなど、たくさんのことを教わったことは確かです。思えばこの先生との時間もまた私にとって「学校の外の学校」だったのでした。

 

高島市社会福祉協議会広報「しふくのふくし」NO.58より

 

♪私の不登校記その1はこちら

 

 

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