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晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

私の不登校記~その7~

不登校と私

 <10人の大人と、外の世界>

 

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学校へ行かずに森で遊んでいる間、つねに楽しさいっぱいで暮らしていたかというと、残念ながらそうではありませんでした。

 

まわりの大人たちからの「学校にも行かずに」という無言の圧力は言葉では言い表せないほど強く、

 

「やっぱり自分は間違っているかもしれない」

 

「このままでは将来生きていけなくなるのだろうか」

 

という不安に事あるごとに襲われ、押しつぶされそうになっていました。

 

 

その頃は10人の大人がいれば10人全員「当然学校には行くべき」という意見だったのだから無理もありません。

私はまだ子どもで、多くの子どもがそうであるように、身近な大人の大部分が口にすることは間違いなく真実であると思っていたのです。

 

 

「行くべき」ものに「行けない」というのは本当に辛いことです。

 

その構図の中では自分には能力がなく、人よりも劣っていると考え、自分で自分を無意識に責めてしまいます。

 

しかし不登校児となって何年過ぎた頃でしょうか。

ある日を境に、あの時の「10人の大人」は決して「世の中のすべての人」を代表しているわけではないことが分かってきたのです。

 

「世の中」は自分が想像していたよりも、どうやらずっと広く大きなもののようでした。

 

 

そして私は初めて、自分は「行かない」という生き方を自ら選ぶこともできるのだと気づいたのです。

 

 

 

 

   末富晶

 

高島市社会福祉協議会広報「しふくのふくし」NO.55より

 

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