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晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

伝えたいことを一つだけ持って行く

不登校と私

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あさっての日曜日、こちら不登校時代の経験について講演させていただくことになっています。
日にちが近付いてきて、うっすらとした緊張を感じているのですが、この感覚は多分至極当然のことなんだろうと思います。

一時間近くも人前でお話するのはこれが初めてですし、一人きりでお話するわけですし、どんな方が来られるかも分からないですし。

つまり、「未知」がいっぱいなのです。

昔の自分なら、お受けすることができなかった内容です。

実際に、現役不登校児時代にも一度講演のお話をいただいたことがあるのですが、その時はとてもじゃないけれど出来る気がしなくてお断りしてしまったのです。

 

では、「今は万事完璧、出来る気がしてる」ということなのかというと、実はそうでもありません。

うまくは出来ないかもしれないなぁという思いは変わらずあります。

 

ただ、その重みが昔とは違うのでこのお話をお受けすることができたのだと思います。

 

前はきっと、「出来なきゃだめだ」と思っていたのですね。

でも今は「出来なくても大丈夫」と思っています。

もちろんお受けした件について、自分なりに、準備をしたり言葉が伝わるように配慮したりすることは大切だけれど。
そうしたことを全部終えた後で、実際にうまくいくか、いかないか、何か思いもよらない他の出来事が起きるか、などについてはもうそれは私がどうこうできるレベルの話ではないのだと、そのことが腑に落ちているのだと思います。

 

この講演のお話をお受けして、その準備の一つとして、私が知りうるかぎり友人の中で一番人前でお話することに慣れている方に「講演をするときの心構え」について聞きに行ってきました。

彼は私に色々なアドバイスをくれたけれど、その中で一番心に残っているのは

 

「自分がこれだけは伝えたいと思うことを一つ、持っていきなさい」

 

という言葉でした。

長い話のほとんど全部忘れてもいいから、それだけ持って帰ってもらいたいと思うことを一つ。
それさえあれば、そのお話は価値のあるものになる。
そういう伝えたいことはあるの?
と聞かれ、
私がきっとこれ、と思い当たったのも「大丈夫」ということでした。

 

つまり「出来なくても大丈夫」だし、「不登校でも大丈夫」



それだけ一つ、持って行きます。




 末富晶