晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

晴空便り

トランスフォーメーション

<いけばな・ストレリチア・フウセントウワタ・ポリシャス> 末富晶 11月 ストーブに火を入れて、暖かな部屋で文章が書ける幸せ。 だんだんと、冬が近づいてきました。 またまたお久しぶりの晴空便りですが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。 大人にな…

雨の日に

<いけばな・バラ・雪柳> 末富晶 2017年10月 雨の日が続きます。 聞けば、台風も来ているのだとか。 10月の後半になってまだ台風の名を耳にすることは珍しい気がしますが、どうでしょう。 いつだったか、雨の日にバスに乗っていて。 一緒に乗っていた方が…

からたちも秋はみのるよ

現代文人生けの会場にさせていただいている蘆花浅水荘。 お庭の奥に、大きなからたちの木があります。 これがあの童謡に歌われている「からたち」なのだと、 ここへ来て、はじめて知りました。 「まろいまろい実」は、思っていたよりも大きかったです。 それ…

カタログの外の世界へ<蘆花浅水荘~案内係見習い~>

今月27日に開催する蘆花浅水荘での現代文人生けの会の際、出来れば自分で屋敷内を案内したいという思いから、 「研修中」という札を首から下げている気持ちで、この間実際の見学に訪れた方のご案内に後ろからついて行き、色々と勉強をさせていただきました…

9月27日(水)” 現代文人生け ”を始めます

あっという間にもう8月。 なんだかこういう書き出しをほぼ毎月くらいしている気がする…。 月日が飛ぶように過ぎている感覚は確かにあって、 でもよく考えたら今年になってから決まったこと、出会った人も驚くほどたくさんあって。 濃いような、早いような、…

花よ届け

大げさでなく、最近、花のことばかり考えています。 これから9月に新しく花の教室を開くつもりなのですが、 それに合わせておそらく私自身も進化の必要性があり、 色々考えたり見え方が変わったりと忙しい。 そんなことがあってもなくても、 私たちは心配せ…

ブレンダンとケルズの秘密

「ブレンダンとケルズの秘密」という、とても美しいアニメーション映画があります。 私がこの映画のことを知ったのは2〜3年くらい前でしょうか。 たまたま、ネットのどこかで見かけ、その映像と音楽にたちまち虜になりました。 一度だけ東京のどこかで上映…

いけばな・アガパンサス

<いけばな・アガパンサス ニシキギ アスパラ> 末富晶 2017年7月 長らくの迷走からようやく着地点を得たような昨日のお花。 このまま行きなさい、と言ってもらえたようでとても勇気をもらいました。 華材はアガパンサス・ニシキギ・アスパラ。 このお花の世…

サプラーイズ

昨日、待ち人来る、で 家のベルが鳴る音とともに訪れ人の声がしました。 ちょうどお昼の2時を数分ほど過ぎた時で、約束の時間にぴったり。 「はいはーい」 と、玄関の磨りガラスの先に明るい色の服を着た男性の姿が透けて見え、 何の疑いもなくガラリと開い…

柵を越えて

小学校3年生から学校へ行かず不登校児となって、そのまま大人になった私ですが。 不登校児となってから後、自分のことを「柵から出たヒツジのようだ」と感じていた時期がありました。 「柵」は言うまでもなく学校のことで、 仲間もたくさんいる、安心安全な…

傷つきやすさ

みんながどんなことを感じながら日々を過ごしているのかなんて、本当には分からないものなのだから。 人よりも傷つきやすいかどうか、判断する基準はないのだろうけど。 それでも私はやっぱり、元来ちょっとのことで、すぐに心が傷つく傾向にあるなぁと思う…

新しい扉を開けて

ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいました。 夏のように明るい日差しの今日この頃、みなさんはこの一か月、どんな風にお過ごしでしたでしょうか。 私は相変わらず、色んな変化や新しいことが起こる毎日で、五月中はそれにワクワクしたりドキドキしたり…

100年の足音

<生け花(ウリバカエデ・カンパニュラ)末富晶 2017年4月> 5月になりました。 暖かくなりましたね…を通り過ぎ、すっかり汗ばむような陽気。 昨日は早くも夏を感じさせる日差しの中で、子ども御輿がわっしょい行くのに出くわしたり、川辺でお昼をいた…

晴空便りの生け花

<生け花(庭のお花たち)末富晶・2017年4月 蘆花浅水荘にて> さて、明日は京都パレスサイドホテルでの「こ・こ・か・ら」さんのイベントに出展させていただく日です。 毎回、「晴空便りの生け花の時間」として、ゆっくりと小さな生け花を楽しんでいただけ…

透明な景色の向こうに

昨日はなんだか急に暖かくなって、冬の装いを残したままの部屋に、窓を通して明るい日差しが差し込む日となりました。 バスの後ろの席から、入学祝いの相談をするご夫婦の会話が聞こえてきて、 お孫さんの年齢は存じ上げないけれど、京都のどこかよい画材屋…

春うらら

外を歩けばウグイスの鳴き声が聞こえ、 日差しは明るく、 町のいたる所に花粉症らしきマスク姿の方々も増えて、 ああ、すっかり春なのだと思える今日この頃です。 冬眠していたわけでもないのに 「さて、そろそろ動き出そうか」 と、わけもなく、あくびと共…

詩を書く人

パリやミラノでの海外華展をきっかけに生け花と詩を合わせた表現をするようになり、 それまでノートにただ書き留めるのみだった言葉たちが、 アクリル板に乗って形を持ち空間に浮かぶのを見るようになりました。 <写真・2016年 華道壮風会 東京展 出展作品…

あの頃の私へ

<生け花(フリージア・ハラン) 末富晶 2017年2月> 34才になりました。 人に説明できる名を持つような何者にもなっていないのにおかしな話かもしれませんが、 ごく純粋に、「よくぞここまで」という思いがします。 普段、あまりそういうことはない…

一つの井戸を掘るように

二月は私の誕生月でもあるからか、やっぱり何か特別な感じがします。 一月一日はそれはそれで皆で新年を祝うけれど、 私にとって二月は一人、これまでの一年を振り返り新たな年へ思いを馳せる静かな月…。 今年はその二月もあっという間にめぐってきて、 めま…

春を待つ間に

<生け花(アオモジ・チューリップ・レモンリーフ) ・末富晶 2017年1月> 私の住む地域では、この冬は雪があまり降らなかったものだから、 先週2日間ほどの寒波の折の積雪にみんな少なからず気持ちが高ぶったようで、私の見ているSNSのフィールドは友…

新しい年にむけて

あけましておめでとうございます。 数年前には辺り一面雪化粧なお正月もあったと思うのですが、今年はなんだかとても暖かくよく晴れた元日となりました。 三が日の間に見た動画で、印象に残ったものがあります。 英語のドキュメンタリーだったので隣で説明し…

”過程”を生きる

子どもの頃から十代にかけて。 私は「すべてを知り尽くした老人」に憧れ、そうなろうとしていました。 着飾らず、美食せず、畑を耕し、古い着物を作務衣にしたものを着て。 犬か猫を一匹そばに置き、日がな一日、本を読んだり植物の世話をしたり、ゆったりと…

観々臘月尽

師走も半ばを過ぎると、いよいよ山も白くなり冬の景色を目にすることが多くなります。 「観々臘月尽」 みよみよ ろうげつ つく と読むというこの言葉は、先日のお茶のお稽古の時に先生が用意してくださった掛け軸にあったもの。 「ほらほら、ぼんやりしてい…

贈り物、包む事、あれこれ

(写真:前回の稽古で生けた生け花 華材:三つ又・バラ・レモンリーフ) クリスマスが近づき、プレゼントを買ったりラッピングをしたりという機会が増えています。 大きなお店で買うと「プレゼント用に」という一言で綺麗に包んでくれるけれど、 そうした場所…

本物の考え

11月も半ばになると、そろそろ今年も終わりだなぁという気配が漂いはじめますね。 来週の週末にはまた、元不登校児としてお話をさせていただく機会があります。 といっても今回は学生さん企画の会で、不登校と関わる色々な団体の方々が来られるようなので私…

着るものに、宿るもの

先日、ある人と着物の話をしていて。 ふとした瞬間にその方がおっしゃった 「着物には、微生物が住んでいますからね」 という言葉が、それから何日もたった今もなんだか忘れられずに心に残っている。 昔の布、絹や綿やウールは、いろんな目に見えない生き物…

明るい火を、灯せる人に

(「灯り」2013年華道壮風会神戸展出展作品・ギャラリー島田) 秋晴れの気持ちよい日が続きます。 ブログを書かない間にも、裸足で山に登ったり、着物の着付けを特訓したり、植物園で珍しいバオバブの花を見たりと色んなことがありました。 楽しいことで燃や…

2016年秋の東京展を終えて

東京表参道での華道壮風会現代生け花・現代美術展への出展を終え、無事に住み慣れた関西へ帰ってきました。 今回の華材はミツマタとイヴ・ミオラという種類のバラ。 よく見ると、この子は何か丸い球を持っています。 上にある詩の内容は、以下のとおり。。。…

不登校児になることは、効率の良い生き方をやめること

「アリス・イン・ワンダーランド」のように。 日常世界のどこかにある、思わぬ場所で落っこちて。ある日突然、世界がまったくあべこべに変わってしまう。 そこまでとはいかなくても、やはり、不登校児とそうでない生き方とでは子ども時代の世界の見え方が全…

お花がすべて教えてくれる

なにやら見えない場所の力を使い果たし、ぐったり疲れて帰った昨日の夜。 何度かこのブログでも書いているように、子どもの頃に出会ってからかれこれ20年以上お世話になっている華道壮風会。 今は月に2回ほど、神戸まで片道1時間半かけて稽古に通ってい…