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晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

春うらら

外を歩けばウグイスの鳴き声が聞こえ、 日差しは明るく、 町のいたる所に花粉症らしきマスク姿の方々も増えて、 ああ、すっかり春なのだと思える今日この頃です。 冬眠していたわけでもないのに 「さて、そろそろ動き出そうか」 と、わけもなく、あくびと共…

詩を書く人

パリやミラノでの海外華展をきっかけに生け花と詩を合わせた表現をするようになり、 それまでノートにただ書き留めるのみだった言葉たちが、 アクリル板に乗って形を持ち空間に浮かぶのを見るようになりました。 <写真・2016年 華道壮風会 東京展 出展作品…

あの頃の私へ

<生け花(フリージア・ハラン) 末富晶 2017年2月> 34才になりました。 人に説明できる名を持つような何者にもなっていないのにおかしな話かもしれませんが、 ごく純粋に、「よくぞここまで」という思いがします。 普段、あまりそういうことはない…

一つの井戸を掘るように

二月は私の誕生月でもあるからか、やっぱり何か特別な感じがします。 一月一日はそれはそれで皆で新年を祝うけれど、 私にとって二月は一人、これまでの一年を振り返り新たな年へ思いを馳せる静かな月…。 今年はその二月もあっという間にめぐってきて、 めま…

春を待つ間に

<生け花(アオモジ・チューリップ・レモンリーフ) ・末富晶 2017年1月> 私の住む地域では、この冬は雪があまり降らなかったものだから、 先週2日間ほどの寒波の折の積雪にみんな少なからず気持ちが高ぶったようで、私の見ているSNSのフィールドは友…

新しい年にむけて

あけましておめでとうございます。 数年前には辺り一面雪化粧なお正月もあったと思うのですが、今年はなんだかとても暖かくよく晴れた元日となりました。 三が日の間に見た動画で、印象に残ったものがあります。 英語のドキュメンタリーだったので隣で説明し…

”過程”を生きる

子どもの頃から十代にかけて。 私は「すべてを知り尽くした老人」に憧れ、そうなろうとしていました。 着飾らず、美食せず、畑を耕し、古い着物を作務衣にしたものを着て。 犬か猫を一匹そばに置き、日がな一日、本を読んだり植物の世話をしたり、ゆったりと…

観々臘月尽

師走も半ばを過ぎると、いよいよ山も白くなり冬の景色を目にすることが多くなります。 「観々臘月尽」 みよみよ ろうげつ つく と読むというこの言葉は、先日のお茶のお稽古の時に先生が用意してくださった掛け軸にあったもの。 「ほらほら、ぼんやりしてい…

贈り物、包む事、あれこれ

(写真:前回の稽古で生けた生け花 華材:三つ又・バラ・レモンリーフ) クリスマスが近づき、プレゼントを買ったりラッピングをしたりという機会が増えています。 大きなお店で買うと「プレゼント用に」という一言で綺麗に包んでくれるけれど、 そうした場所…

12月の生け花の時間、ありがとうございました

12月になりましたね。 先週土曜日、京都パレスサイドホテルで開かれたイベント「こ・こ・か・ら」さんで、プチ生け花レッスンの時間を持たせていただきました。 毎回どんな方が来てくださるかドキドキなのですが、おかげさまで今回も初めての方や2回目の方…

12月3日(土)「生け花の時間」

あれこれしている間にもう今週末 今回もまた「こ・こ・か・ら」さんのイベントに出展させていただけることになりました。 12月3日(土)10:30 ~ 17:30 京都パレスサイドホテル2階 での開催です。 私は「晴空便り」として1ブースいただいて、…

私の中の「真実」と、たくさんの人の声

昨日、大津市市民活動センターさん主催の「不登校の子どもを抱える親やご家族の悩みを共有する会」に参加して、少しですが私自身の不登校体験のお話をさせていただきました。 事前申し込み不要の会だったので、主催者の方も一体何人くらいの方々が集まってく…

ええことありますように

先日、帰り道のバスに英語圏からの観光客のグループが一緒に乗っておられたのですが。 とちゅうから乗ってきたおばあさんグループとのやり取りが面白くて、たぶんバス中を和ませていました。 おばあさんA「はゔぁ ないす でぃ!(笑顔)」 観光客男性「Oh!(…

お知らせ・不登校についてのイベントがあります

今度の日曜日、下記チラシの企画に参加させていただいて、不登校の経験についてなどお話させていただくことになっています。 悩みを共有する会・・・ということなのですが、普段このブログを読んでくださっている方はすでにご承知の通り、不登校が私の悩みだ…

本物の考え

11月も半ばになると、そろそろ今年も終わりだなぁという気配が漂いはじめますね。 来週の週末にはまた、元不登校児としてお話をさせていただく機会があります。 といっても今回は学生さん企画の会で、不登校と関わる色々な団体の方々が来られるようなので私…

私の不登校記~その17~

不登校の経験を綴ったエッセイその17です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(後)> 不登校児として暮らしている間、学校以外のあらゆる場所が私にとっての「学び場」だったわけなのですが、華道壮風会の教室には今現在も通っており、その中で…

私の不登校記~その16~

不登校の経験を綴ったエッセイその16です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(中)> 華道壮風会会主の松井禾風先生との出会いによって華道というものに触れることになった私でしたが、最初に生けた花はどんなものだったのか、体験してどんなこと…

私の不登校記~その15~

不登校の経験を綴ったエッセイその15です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(前)> 人生の中で、折に触れ何度も振り返る印象的なシーンというものがあります。私の場合、その多くは人との出会いの場面です。 その後の自分の人生に大きく関わる…

着るものに、宿るもの

先日、ある人と着物の話をしていて。 ふとした瞬間にその方がおっしゃった 「着物には、微生物が住んでいますからね」 という言葉が、それから何日もたった今もなんだか忘れられずに心に残っている。 昔の布、絹や綿やウールは、いろんな目に見えない生き物…

明るい火を、灯せる人に

(「灯り」2013年華道壮風会神戸展出展作品・ギャラリー島田) 秋晴れの気持ちよい日が続きます。 ブログを書かない間にも、裸足で山に登ったり、着物の着付けを特訓したり、植物園で珍しいバオバブの花を見たりと色んなことがありました。 楽しいことで燃や…

教えることは学ぶこと

今月1日の「こ・こ・か・ら」さんのイベントで、プチいけばな体験コーナーをもたせていただきました。 何の心の準備もないところで、突然生け花…「やってみよう」という方、どれくらいおられるのかなぁ…なんて始まる前は思っていたのですが、想像していたよ…

2016年秋の東京展を終えて

東京表参道での華道壮風会現代生け花・現代美術展への出展を終え、無事に住み慣れた関西へ帰ってきました。 今回の華材はミツマタとイヴ・ミオラという種類のバラ。 よく見ると、この子は何か丸い球を持っています。 上にある詩の内容は、以下のとおり。。。…

不登校児になることは、効率の良い生き方をやめること

「アリス・イン・ワンダーランド」のように。 日常世界のどこかにある、思わぬ場所で落っこちて。ある日突然、世界がまったくあべこべに変わってしまう。 そこまでとはいかなくても、やはり、不登校児とそうでない生き方とでは子ども時代の世界の見え方が全…

お花がすべて教えてくれる

なにやら見えない場所の力を使い果たし、ぐったり疲れて帰った昨日の夜。 何度かこのブログでも書いているように、子どもの頃に出会ってからかれこれ20年以上お世話になっている華道壮風会。 今は月に2回ほど、神戸まで片道1時間半かけて稽古に通ってい…

私の不登校記~その14~

<種族の違う家族> 14歳から16年の間、私はラブラドールレトリバーという種類の犬を飼っていました。 どうしても犬が飼いたくて両親に頼み込み、おこづかいとお年玉をためて仔犬をもらいにブリーダーさんのところへ行ったのです。 「動物の一生の面倒を…

私の不登校記~その13~

<祖父母との思い出> 私の家はいわゆる二世帯住宅で、一軒家の二階部分に両親と私たち兄弟、一階に祖父母が暮らしていました。 学校に行かなくなってからしばらくの間、私はよく一階の和室を訪れ、祖父母と一緒に時間を過ごしていました。 祖父は大抵テレビ…

華道壮風会<現代生け花・現代美術展>のお知らせ

夏休みをとっていた…というわけでもないのですが、お久しぶりの投稿になってしまいました。もう8月も終わりですね、というところの、晴空便りです。 9月に、私も参加させていただく華道壮風会の現代生け花・現代美術展が東京表参道のプロモ・アルテ プロジ…

天の岩戸が開く時

7日の日曜日、お陰様で無事に二回目の講演会を終えることができました。 「ひきこもりがちな方と歩む研修会」の中で「不登校とわたし~学校の外の世界~」という題でお話させていただきました。 来てくださった方、携わってくださった方、本当にありがとう…

今週末、お話をしに長浜へ・・・

今週末、8月7日(日)にまた講演会をさせていただくことになりました。 不登校児時代の話、今感じていることなど、お話させてもらいに行ってきます。 長浜市社会福祉協議会さんの主催で、長浜市の河毛駅が最寄り駅の湖北ディサービスセンターという場所が…

空からの、便り

この間の日曜日、京都のホテルで開かれた「こ・こ・か・ら」さんのイベントにお花を生けに行かせていただきました。 このところありがたいことに、こんな風に色々と動きのある毎日を送らせていただいていて、ゆっくり文章を書く機会を待っていたら今日まで少…

私の不登校記~その12~

<色を作るところから…> 人生は白いキャンバスに絵を描くようなものだと、いつか誰かの言葉を聞いたことがあります。 確かにその通りで、きっと誰にとっても始まりは真っ白な未知の世界。 成熟して振り返った時に初めて、自ら描いてきた絵の彩が見えるので…

私の不登校記~その11~

<困難という名の味方> 先日写真の整理をしていて、ちょうど不登校児となってすぐ、11才頃の自分の顔をじっくりと眺める機会がありました。 実は、驚くほど表情が薄いのです。 無表情とまでは言いませんが、楽しいシーンの写真の中でも笑おうとして笑えて…

私の不登校記~その10~

<おっちゃん先生とコーヒー> 不登校をして良かったと思えることの一つに、何よりもそうしなければ関わりを持つことがなかっただろう人たちとの出会いがあります。 もちろん学校へ行っていればまた違った出会いがあったのだろうと思いますが、行っていなけ…

私の不登校記~その9~

<担任の先生の言葉> 不登校児になるよりも何年か前、ほんの小さな頃の私は一人遊びが大好きな子どもでした。 幼稚園に行くのを泣いて嫌がり、朝の時間はいつも母や先生を困らせていたものです。 本当はどこにも行かず、家の片隅で絵を描いたり歌ったり、許…

私もあなたも、知らない私

今月になり、突然舞い込んで来た高校の授業に訪問する機会ですが、今週無事に全3回が終わりました。 スクーリングで前日から泊りがけで来ている生徒の皆さんにとって、その日は朝一番の体育から始まったというから、昼過ぎから夕方にかけての6限目~7限目…

出会うだけでは出会いにならない

今月、ひょんなことから高校の教室へお話をしに行く機会をいただきました。 通信制の学校で、普段生徒の皆さんは自宅学習をしていたり別の場所で授業を受けたりしているのですが、スクーリングの時期だけ合宿形式で何日か泊まりがけで学校での授業を揃って受…

絵手紙まんが・雲の子くうこ3 ~おくりもの~

末富晶 <晴空便りホームページ> seikuudayori.wix.com

変えなければならない…ことはない。

写真は前回の華道壮風会の昼間稽古で撮ったもの。 暗いとこだとやっぱりピンボケしてしまうなー。携帯とカメラについて、検討が必要です。 晴空便り生け花の日、2回目もお陰様で無事に開催することができました。 お越しくださり、ありがとうございます。水…

私の不登校記~その8~

<主役の座> 「学校に行かない」生き方とは、どのようなものでしょう。 「学校に行けない」生き方と、どこが変わったのでしょうか。 表面的には何も変わらなくても、私の内面でそれはとても大きな変化でした。 行かないと決めたことで、誰かや何かのせいで…

私の不登校記~その7~

<10人の大人と、外の世界> 学校へ行かずに森で遊んでいる間、つねに楽しさいっぱいで暮らしていたかというと、残念ながらそうではありませんでした。 まわりの大人たちからの「学校にも行かずに」という無言の圧力は言葉では言い表せないほど強く、 「や…

私の不登校記~その6~

<森の遊び場> 学校へ行かなくなってからしばらくの間、何年かは近所の森が遊び場でした。 森といっても町中にある小さなもので、数分もあれば通り抜けられる明るい緑の空間だったのですが、子どもの頃の私には今見るよりもずっと広く感じられていて、わく…

老賢者JiJiよりくうこへ 2 ~咲かない花~

末富晶 <晴空便りホームページ> seikuudayori.wix.com

1日1分のススメ

子どもの頃、私は自分のことを何かを続けることがとても苦手な人間だなと思っていました。新しいことを始めようとしても、根気がいる作業だとまず続かないし、 一つの楽器を毎日練習するとか、 漢字を5つずつ覚えるとか、 編み物を仕上げるとか、 なんでも…

私の不登校記~その5~

<未来の自分のために今何かをするのではなく、 今何かをしていることが未来の自分につながっていく> ≪早く着くことなんて目的じゃないんだ≫ 十五才の時に書いた詩の中の一節に、「なぜ学校へ行かなくなったのか」という大人たちからの問いへの答えを私なり…

私の不登校記~その4~

<十五才の詩> 山田洋次監督の映画「~十五才~学校4」の制作期間中、この映画のホームページで体験記の連載をすることになった私は、不登校の経験から感じたことを思いつくままに文章にしていました。 そんな中、何回目かの投稿の際に載せていただいた詩…

5月28日(土)生け花の教室あります

3月の体験会の様子 どんなことでも、やってるうちに初めてではなくなってくる不思議。晴空便りの生け花教室、今月も開催します。 今回はすでにホームページからお申込みをいただいています。ありがとうございます!生け花の教室について詳しくはこのページ…

私の不登校記~その3~

<十五才 学校4> 私が山田洋次監督の映画「~十五才~学校4」の制作に関わることになったのは、16才の時に目にした新聞記事がきっかけでした。 義務教育期間が終わり、7年間の不登校生活に区切りがついた後で、ちょうど自分が不登校児として過ごしてき…

絵手紙まんが・雲の子くうこ2 ~ くうこのさんぽ ~

末富晶 <晴空便りホームページ> seikuudayori.wix.com

私の不登校記~その2~

<学校の外の時間> 不登校児というと 「他の子どもが学校へ行っている間、何の勉強も経験も積まないまま時間が止まったように家にいる」 というようなイメージをよく持たれるものですが、実際のところはそうと決まっているわけではありません。 当然と言え…

私の不登校記~その1~

2013年から隔月で高島市社会福祉協議会の広報「しふくのふくし」という雑誌に不登校の経験について綴ったエッセイを連載しています。 現在すでに20号近く続けさせていただいているのですが。 その内容をこのブログでも紹介していこうと思うので、「学校に…