晴空便り

造形詩家・末富晶の晴れた空へつながるブログ

「はやい」と「おそい」

今朝は朝から雨がしとしと降っていて、 夏だということを忘れるくらい、なんだかとっても涼しいです。 久しぶりにゆっくり座って、書く事を決めぬままにこうしてブログを書いています。 このところもまた、色々なことが起こり。 いつものように喜んだり驚い…

9月27日(水)” 現代文人生け ”を始めます

あっという間にもう8月。 なんだかこういう書き出しをほぼ毎月くらいしている気がする…。 月日が飛ぶように過ぎている感覚は確かにあって、 でもよく考えたら今年になってから決まったこと、出会った人も驚くほどたくさんあって。 濃いような、早いような、…

花よ届け

大げさでなく、最近、花のことばかり考えています。 これから9月に新しく花の教室を開くつもりなのですが、 それに合わせておそらく私自身も進化の必要性があり、 色々考えたり見え方が変わったりと忙しい。 そんなことがあってもなくても、 私たちは心配せ…

ブレンダンとケルズの秘密

「ブレンダンとケルズの秘密」という、とても美しいアニメーション映画があります。 私がこの映画のことを知ったのは2〜3年くらい前でしょうか。 たまたま、ネットのどこかで見かけ、その映像と音楽にたちまち虜になりました。 一度だけ東京のどこかで上映…

いけばな・アガパンサス

<いけばな・アガパンサス ニシキギ アスパラ> 末富晶 2017年7月 長らくの迷走からようやく着地点を得たような昨日のお花。 このまま行きなさい、と言ってもらえたようでとても勇気をもらいました。 華材はアガパンサス・ニシキギ・アスパラ。 このお花の世…

持仏堂のお掃除~蘆花浅水荘~

昨日、台風後未だ雨やまぬ空もようの中、蘆花浅水荘~ろかせんすいそう~にてお庭の中に建つ持仏堂(記恩堂)のお掃除をさせていただきました。 蘆花浅水荘は山元春挙画伯によって大正時代に建てられたお屋敷で、国の重要文化財に指定されている貴重な建物な…

サプラーイズ

昨日、待ち人来る、で 家のベルが鳴る音とともに訪れ人の声がしました。 ちょうどお昼の2時を数分ほど過ぎた時で、約束の時間にぴったり。 「はいはーい」 と、玄関の磨りガラスの先に明るい色の服を着た男性の姿が透けて見え、 何の疑いもなくガラリと開い…

柵を越えて

小学校3年生から学校へ行かず不登校児となって、そのまま大人になった私ですが。 不登校児となってから後、自分のことを「柵から出たヒツジのようだ」と感じていた時期がありました。 「柵」は言うまでもなく学校のことで、 仲間もたくさんいる、安心安全な…

ほこほこのじゃがいも

ほこほこの土から手で掘ったじゃがいもを、ほこほこに蒸して食べる。 知り合いの方の畑を手伝って、いただいてきたじゃがいも。 蒸してバター、あるいはお塩でいただいたらさぞや美味しかろうと、掘っている時からずっと考えていたので、こうなることは運命…

動いている庭

ドキュメンタリー映画「動いている庭」を見に行きました。 動いている庭|The Garden in Movement フランスの庭師、ジル・クレマンさんの庭と、 昨年日本に来られた際の様子をとらえたドキュメンタリー。 昨日は映画の後に、監督と、この映画に深く関わられ…

傷つきやすさ

みんながどんなことを感じながら日々を過ごしているのかなんて、本当には分からないものなのだから。 人よりも傷つきやすいかどうか、判断する基準はないのだろうけど。 それでも私はやっぱり、元来ちょっとのことで、すぐに心が傷つく傾向にあるなぁと思う…

” 着物の会 ” 蘆花浅水荘

蘆花浅水荘について。このブログで紹介するのは初めてなのですが、実はこの春からこの場所に大きく関わらせていただいているので、今日はそのお話を。。。 蘆花浅水荘(ろかせんすいそう)は、日本画家の山元春挙(やまもと しゅんきょ)が別邸として100…

新しい扉を開けて

ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいました。 夏のように明るい日差しの今日この頃、みなさんはこの一か月、どんな風にお過ごしでしたでしょうか。 私は相変わらず、色んな変化や新しいことが起こる毎日で、五月中はそれにワクワクしたりドキドキしたり…

100年の足音

<生け花(ウリバカエデ・カンパニュラ)末富晶 2017年4月> 5月になりました。 暖かくなりましたね…を通り過ぎ、すっかり汗ばむような陽気。 昨日は早くも夏を感じさせる日差しの中で、子ども御輿がわっしょい行くのに出くわしたり、川辺でお昼をいた…

晴空便りの生け花

<生け花(庭のお花たち)末富晶・2017年4月 蘆花浅水荘にて> さて、明日は京都パレスサイドホテルでの「こ・こ・か・ら」さんのイベントに出展させていただく日です。 毎回、「晴空便りの生け花の時間」として、ゆっくりと小さな生け花を楽しんでいただけ…

凪いだ海に、櫂を持って

不登校児時代、おそらくほとんどの方々が見れば驚くほどに真っ白なスケジュールの日々を過ごしていました。 (不登校体験記はこちらからお読みいただけます) 朝起きて、その日何をするのかという予定が全く決まっていない。 そんな日がほとんどで、 朝日が…

透明な景色の向こうに

昨日はなんだか急に暖かくなって、冬の装いを残したままの部屋に、窓を通して明るい日差しが差し込む日となりました。 バスの後ろの席から、入学祝いの相談をするご夫婦の会話が聞こえてきて、 お孫さんの年齢は存じ上げないけれど、京都のどこかよい画材屋…

春うらら

外を歩けばウグイスの鳴き声が聞こえ、 日差しは明るく、 町のいたる所に花粉症らしきマスク姿の方々も増えて、 ああ、すっかり春なのだと思える今日この頃です。 冬眠していたわけでもないのに 「さて、そろそろ動き出そうか」 と、わけもなく、あくびと共…

詩を書く人

パリやミラノでの海外華展をきっかけに生け花と詩を合わせた表現をするようになり、 それまでノートにただ書き留めるのみだった言葉たちが、 アクリル板に乗って形を持ち空間に浮かぶのを見るようになりました。 <写真・2016年 華道壮風会 東京展 出展作品…

あの頃の私へ

<生け花(フリージア・ハラン) 末富晶 2017年2月> 34才になりました。 人に説明できる名を持つような何者にもなっていないのにおかしな話かもしれませんが、 ごく純粋に、「よくぞここまで」という思いがします。 普段、あまりそういうことはない…

一つの井戸を掘るように

二月は私の誕生月でもあるからか、やっぱり何か特別な感じがします。 一月一日はそれはそれで皆で新年を祝うけれど、 私にとって二月は一人、これまでの一年を振り返り新たな年へ思いを馳せる静かな月…。 今年はその二月もあっという間にめぐってきて、 めま…

春を待つ間に

<生け花(アオモジ・チューリップ・レモンリーフ) ・末富晶 2017年1月> 私の住む地域では、この冬は雪があまり降らなかったものだから、 先週2日間ほどの寒波の折の積雪にみんな少なからず気持ちが高ぶったようで、私の見ているSNSのフィールドは友…

新しい年にむけて

あけましておめでとうございます。 数年前には辺り一面雪化粧なお正月もあったと思うのですが、今年はなんだかとても暖かくよく晴れた元日となりました。 三が日の間に見た動画で、印象に残ったものがあります。 英語のドキュメンタリーだったので隣で説明し…

”過程”を生きる

子どもの頃から十代にかけて。 私は「すべてを知り尽くした老人」に憧れ、そうなろうとしていました。 着飾らず、美食せず、畑を耕し、古い着物を作務衣にしたものを着て。 犬か猫を一匹そばに置き、日がな一日、本を読んだり植物の世話をしたり、ゆったりと…

観々臘月尽

師走も半ばを過ぎると、いよいよ山も白くなり冬の景色を目にすることが多くなります。 「観々臘月尽」 みよみよ ろうげつ つく と読むというこの言葉は、先日のお茶のお稽古の時に先生が用意してくださった掛け軸にあったもの。 「ほらほら、ぼんやりしてい…

贈り物、包む事、あれこれ

(写真:前回の稽古で生けた生け花 華材:三つ又・バラ・レモンリーフ) クリスマスが近づき、プレゼントを買ったりラッピングをしたりという機会が増えています。 大きなお店で買うと「プレゼント用に」という一言で綺麗に包んでくれるけれど、 そうした場所…

12月の生け花の時間、ありがとうございました

12月になりましたね。 先週土曜日、京都パレスサイドホテルで開かれたイベント「こ・こ・か・ら」さんで、プチ生け花レッスンの時間を持たせていただきました。 毎回どんな方が来てくださるかドキドキなのですが、おかげさまで今回も初めての方や2回目の方…

12月3日(土)「生け花の時間」

あれこれしている間にもう今週末 今回もまた「こ・こ・か・ら」さんのイベントに出展させていただけることになりました。 12月3日(土)10:30 ~ 17:30 京都パレスサイドホテル2階 での開催です。 私は「晴空便り」として1ブースいただいて、…

私の中の「真実」と、たくさんの人の声

昨日、大津市市民活動センターさん主催の「不登校の子どもを抱える親やご家族の悩みを共有する会」に参加して、少しですが私自身の不登校体験のお話をさせていただきました。 事前申し込み不要の会だったので、主催者の方も一体何人くらいの方々が集まってく…

ええことありますように

先日、帰り道のバスに英語圏からの観光客のグループが一緒に乗っておられたのですが。 とちゅうから乗ってきたおばあさんグループとのやり取りが面白くて、たぶんバス中を和ませていました。 おばあさんA「はゔぁ ないす でぃ!(笑顔)」 観光客男性「Oh!(…

お知らせ・不登校についてのイベントがあります

今度の日曜日、下記チラシの企画に参加させていただいて、不登校の経験についてなどお話させていただくことになっています。 悩みを共有する会・・・ということなのですが、普段このブログを読んでくださっている方はすでにご承知の通り、不登校が私の悩みだ…

本物の考え

11月も半ばになると、そろそろ今年も終わりだなぁという気配が漂いはじめますね。 来週の週末にはまた、元不登校児としてお話をさせていただく機会があります。 といっても今回は学生さん企画の会で、不登校と関わる色々な団体の方々が来られるようなので私…

私の不登校記~その17~

不登校の経験を綴ったエッセイその17です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(後)> 不登校児として暮らしている間、学校以外のあらゆる場所が私にとっての「学び場」だったわけなのですが、華道壮風会の教室には今現在も通っており、その中で…

私の不登校記~その16~

不登校の経験を綴ったエッセイその16です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(中)> 華道壮風会会主の松井禾風先生との出会いによって華道というものに触れることになった私でしたが、最初に生けた花はどんなものだったのか、体験してどんなこと…

私の不登校記~その15~

不登校の経験を綴ったエッセイその15です。 ♪その1はこちらからどうぞ。 <華道壮風会(前)> 人生の中で、折に触れ何度も振り返る印象的なシーンというものがあります。私の場合、その多くは人との出会いの場面です。 その後の自分の人生に大きく関わる…

着るものに、宿るもの

先日、ある人と着物の話をしていて。 ふとした瞬間にその方がおっしゃった 「着物には、微生物が住んでいますからね」 という言葉が、それから何日もたった今もなんだか忘れられずに心に残っている。 昔の布、絹や綿やウールは、いろんな目に見えない生き物…

明るい火を、灯せる人に

(「灯り」2013年華道壮風会神戸展出展作品・ギャラリー島田) 秋晴れの気持ちよい日が続きます。 ブログを書かない間にも、裸足で山に登ったり、着物の着付けを特訓したり、植物園で珍しいバオバブの花を見たりと色んなことがありました。 楽しいことで燃や…

教えることは学ぶこと

今月1日の「こ・こ・か・ら」さんのイベントで、プチいけばな体験コーナーをもたせていただきました。 何の心の準備もないところで、突然生け花…「やってみよう」という方、どれくらいおられるのかなぁ…なんて始まる前は思っていたのですが、想像していたよ…

2016年秋の東京展を終えて

東京表参道での華道壮風会現代生け花・現代美術展への出展を終え、無事に住み慣れた関西へ帰ってきました。 今回の華材はミツマタとイヴ・ミオラという種類のバラ。 よく見ると、この子は何か丸い球を持っています。 上にある詩の内容は、以下のとおり。。。…

不登校児になることは、効率の良い生き方をやめること

「アリス・イン・ワンダーランド」のように。 日常世界のどこかにある、思わぬ場所で落っこちて。ある日突然、世界がまったくあべこべに変わってしまう。 そこまでとはいかなくても、やはり、不登校児とそうでない生き方とでは子ども時代の世界の見え方が全…

お花がすべて教えてくれる

なにやら見えない場所の力を使い果たし、ぐったり疲れて帰った昨日の夜。 何度かこのブログでも書いているように、子どもの頃に出会ってからかれこれ20年以上お世話になっている華道壮風会。 今は月に2回ほど、神戸まで片道1時間半かけて稽古に通ってい…

私の不登校記~その14~

<種族の違う家族> 14歳から16年の間、私はラブラドールレトリバーという種類の犬を飼っていました。 どうしても犬が飼いたくて両親に頼み込み、おこづかいとお年玉をためて仔犬をもらいにブリーダーさんのところへ行ったのです。 「動物の一生の面倒を…

私の不登校記~その13~

<祖父母との思い出> 私の家はいわゆる二世帯住宅で、一軒家の二階部分に両親と私たち兄弟、一階に祖父母が暮らしていました。 学校に行かなくなってからしばらくの間、私はよく一階の和室を訪れ、祖父母と一緒に時間を過ごしていました。 祖父は大抵テレビ…

華道壮風会<現代生け花・現代美術展>のお知らせ

夏休みをとっていた…というわけでもないのですが、お久しぶりの投稿になってしまいました。もう8月も終わりですね、というところの、晴空便りです。 9月に、私も参加させていただく華道壮風会の現代生け花・現代美術展が東京表参道のプロモ・アルテ プロジ…

天の岩戸が開く時

7日の日曜日、お陰様で無事に二回目の講演会を終えることができました。 「ひきこもりがちな方と歩む研修会」の中で「不登校とわたし~学校の外の世界~」という題でお話させていただきました。 来てくださった方、携わってくださった方、本当にありがとう…

今週末、お話をしに長浜へ・・・

今週末、8月7日(日)にまた講演会をさせていただくことになりました。 不登校児時代の話、今感じていることなど、お話させてもらいに行ってきます。 長浜市社会福祉協議会さんの主催で、長浜市の河毛駅が最寄り駅の湖北ディサービスセンターという場所が…

空からの、便り

この間の日曜日、京都のホテルで開かれた「こ・こ・か・ら」さんのイベントにお花を生けに行かせていただきました。 このところありがたいことに、こんな風に色々と動きのある毎日を送らせていただいていて、ゆっくり文章を書く機会を待っていたら今日まで少…

私の不登校記~その12~

<色を作るところから…> 人生は白いキャンバスに絵を描くようなものだと、いつか誰かの言葉を聞いたことがあります。 確かにその通りで、きっと誰にとっても始まりは真っ白な未知の世界。 成熟して振り返った時に初めて、自ら描いてきた絵の彩が見えるので…

私の不登校記~その11~

<困難という名の味方> 先日写真の整理をしていて、ちょうど不登校児となってすぐ、11才頃の自分の顔をじっくりと眺める機会がありました。 実は、驚くほど表情が薄いのです。 無表情とまでは言いませんが、楽しいシーンの写真の中でも笑おうとして笑えて…

私の不登校記~その10~

<おっちゃん先生とコーヒー> 不登校をして良かったと思えることの一つに、何よりもそうしなければ関わりを持つことがなかっただろう人たちとの出会いがあります。 もちろん学校へ行っていればまた違った出会いがあったのだろうと思いますが、行っていなけ…